



放送作家の鈴木おさむ氏と「週末の過ごし方」について対談します。
タイミングが合えば、どうぞお聴き下さいませ。
7月25日(日)フジ系21時「エチカの鏡」に出演します。
前回は体重計を2台使用して左右の荷重バランスを測って、骨格の歪みを把握した後で矯正するというものでした。
今回は体重計を使わずに、仰向けに寝て足の開き具合を比較し、それを矯正するだけで、骨格の傾きを矯正をするという内容になっています。
お時間が合えば是非ご覧ください。

8月17日集英社新書より「腰痛はアタマで治す」が発売されます。
この本は私がトレーナーを始めてから10年間の集大成になっています。
「なぜ腰痛になるのか?」「なぜすぐに再発するのか?」「本当に椎間板ヘルニア原因なのか?」といった素朴な疑問に対して、腰痛のメカニズムを日常の姿勢や動作パターンと関連させて丁寧に説明しています。
また、「チン・イン」「インナーコルセット」「腰のニュートラルポジション」といったスキルを使って、腰痛をセルフマネージメントできるようにします。
また、最後の章には「ゴルファーのために腰痛講座」を設けています。飛距離アップと腰痛などの障害予防に役立つノウハウが書かれています。
本書は、海外の腰痛症のエビデンスに基づいたノウハウがぎっしりと詰まっており、慢性腰痛に苦しむ方々を「腰痛スパイラル」から解放する「切っ掛け」をつくるはずです。
是非ご一読頂き、日常に活かして頂ければと思います。
伊藤和磨
「IQ=Intelligence Quotient」と「EQ=Emotional Intelligence Quotient」は広く知られているが、「KQ」という言葉は一般的に知られていない。
KQとは「Kinesthetic Intelligence Quotient=運動感覚的知性」の略、つまり動いている体の知能であり、身体を知って使いこなす能力ともいえる。
KQの高さは遺伝的な要因が大きいが、「頭」を使いながら練習すれば誰でもある程度まで高めることができる。
IQが高いからといってKQが高いとは限らない。
「あんなに勉強ができるのに…」、「仕事の事に関しては頭が冴えるのに運動になるとからっきし…」という人は結構多い。
こういうタイプの人は、運動になると突如として思考が停止してしまうのだ。
面白いのは動作フォームのアドバイスする時に、経営者やリーダーの人たちは1つ教えると、自分がやり易いように自分で考えてフォームを修正していく。
しかも、そのフォームが理に適っていたりするのだ。
他方、そうでない人たちは、1つ教えると「さっき言われて膝はどうするんでしたっけ?」「腰反れてます?あれ?」と自分の身体部位の位置関係が把握出来ず、バラバラになってしまう事が多くある。
慢性腰痛患者はKQに問題があるケースが多く、自分の姿勢や身体の動かし方や位置感覚に狂いが生じている。
逆にいえば、彼らのKQを高めるためのアプローチをしてあげれば、根本から問題を解決することができ、再発を防げるのである。
多くの医療機関で行われてきた与えるだけのアプローチでは、症状を惹起している部位の機能回復には至らず、いつまで経っても再発を繰り返すことになる。
一流のアスリートもKQが高いとは限らず、ロジックなしの「感性」だけでプレーしている選手も少なくない。
こういう選手は頻繁に怪我をしたり、スランプに陥ると俯瞰で自分のプレーを分析することが苦手で、なかなかスランプから脱出することが出来なかったりする。
先日、川崎フロンターレ(日本代表でもある)のGKである川島選手が来てくれた。
姿勢分析を行った後に、姿勢の癖と各関節の機能についてレクチャーしたが、アドバイスに対して、自分で考えてすぐに吸収するKQとIQの高さが印象的だった。
KQを高めるための第1歩は、自分の「姿勢」を自分で測定出来るようにし、どのような姿勢になっているかを認識することである。
今日まで企業や学校での講演をメインに活動してきたが、これからはプロスポーツのチームや実業団も対象にし、KQを高めるための講演を積極的に展開していこうと考えている。
KQという言葉を日本中に広め、日本人のKQの底上げに貢献したいと思う。
先週、湾岸スタジオで「エチカの鏡」の収録に行ってきた。
今回は「姿勢」がテーマで、私は姿勢矯正の担当。
テレビで紹介されても、これ以上新患を増やす事は出来ないし、番組の制作側に好き勝手に編集されてしまい、本当に伝えたい事が伝えられないので、これまで取材は殆ど断ってきた。
しかし、今回担当して下さったスタッフの方々は実に誠実で、こちらの都合に合わせて進行してくれたので非常にやり易かった。
こういう気持ちの良い、心が通じる製作スタッフがいる事をはじめて知った。
合計3日間の撮影だったが、スタッフさんたちの気遣いのお陰で、最後まで愉しくやらせてもらえた。感謝感謝。
放送は4月25日(日)21時 フジテレビ
腰痛症を訴える患者さんの80%近くは、両足か片足の膝関節が完全に伸びなくなっている。
壁に背中をつけて立つか、両足を伸ばして仰向けに寝て、膝の裏側と壁(床)との隙間をチェックすると、膝関節の健康状態が把握できる。
通常であれば、つま先を手前に反しながら大腿部の前面に力を入れると、膝が完全伸展して、膝裏が壁(床)に触れるか指一本分の隙間ができる。
膝の裏側と壁(床)との隙間が、手のひら以上空いてしまったら、膝蓋骨周辺の浮腫か内側広筋(大腿四頭筋の内側にある筋肉で、膝関節の安定装置の役目)にトリガーポイントがあるか、もしくは大腿二頭筋の外側繊維の短縮、または膝窩筋(膝裏にある筋肉)の硬化などの可能性がある。
いずれの原因にせよ、膝関節が完全伸展しなければ、患側の下肢は機能的短足になるため、脚長差が生じて骨盤の水平性が損なわれて脊柱が側彎する。
さらに、膝が曲がると骨盤は傾きながら対側に回旋するため、脊柱は骨盤が下がっている方に傾きつつ、反対側に捻じれてしまう。(胸郭から上は、代償的に骨盤と反対側に捻じれる)
この脊柱の側彎+捻じれは、椎間板と関節への不均衡なストレスを加えるため、器質・構造的な変形・変性をきたすだけでなく、脊柱の両脇にある脊柱起立筋も、永続的に非対称な長さと緊張状態を余儀なくされるため、背腰部(頚肩部にも影響)の機能低下と慢性的な疼痛の発現は時間の問題となる。
脚長差が1.3㎝以上ある人が、ジョギングやランニングをすると、体軸が左右に大きくブレてしまい、体重の8%近く頭部が短足側に振られるので、頚椎の関節と筋へ過度の負担を掛けることになる。
また、患側の下肢へ極端に荷重することになるため、患側の膝関節と股関節の摩耗・変形を早める可能性が高くなるので、足底板を作成してくれる専門家に相談するか、トレッドミルなど床に緩衝材が使用されている場所で励んで頂きたい。
「心肺機能は向上したけれど、片足を引きずって歩くようになった」では、本末転倒になってしまう。
「腰痛症は結果であって原因ではない」と再三言い続けてきたが、多くの整形外科医は有腰痛者の下肢など見向きもしないから、習慣的に腰が痛む人は、まず自分の膝の伸びを調べてもらいたい。(膝の問題は足関節の可動性が関係し、股関節の問題は、膝関節の機能低下が原因となる)
そして、膝が伸びないことが判明したら、膝関節を屈曲させる筋肉のストレッチを学習し、さらに膝関節と周辺の筋肉の「修理」ができるセラピストを探すことを強くお勧めする。
「そんなこと出来る人、どこにおるの?」と質問されても答えに困るのでご容赦を…。
今日は沼津市立第3中学校にお邪魔してきた。
昔からの悪い癖なのだが、家を出発して駅や空港に到着してから、「あれ?今日の目的地はどこだったっけ?!」という事が時々ある。
今回も、沼津駅に到着してから、「いけね!今日はなに中学に行くんだっけ?」となり、第4中学校に電話したら、「今日はそのような講演の予定はありません。」と返されてしまった。
慌てて沼津市教育委員会に電話して、「すいません、姿勢セラピーの講師ですが、今日私はどこの学校へ行けばよいのでしたっけ?」と、尋ねる始末。
幾つになっても駄目人間だ。(やる気は満々なのだが)
さて、これまで沼津市の小中学校だけでも、12校以上講演をしてきたが、第3中学校の生徒たちのノリがNo.1だった。
校舎を後にする直前まで、次から次へと生徒が質問しに来た。
本当に気持ちの良い生徒たちだった。
横山校長をはじめ、教頭先生、そして他の先生方も素晴らしかった。
今日は東京バレエ団がなかったので、久しぶりに沼津港で寿司を食べることができた。
講演の余韻に浸りながら、静岡産の大吟醸を呑んでいると、疲れが溜まっているせいか、酔いが回ってきて、独り満たされた気分になった。


必ずしも、毎回講演後にいい気分になれるわけでない。
覇気のない人たちを前に喋った後には、「何で休みの日を使って、こんな寂しい気分にならなきゃいけないのか…、もう講演なんて止めよう」と思う事もある。
だけれど、今回のような熱い触れ合いがあると、「人の役に立てるのなら、何処へでも駆けつけよう」と、次へのエネルギーが生まれる。
講演の出来はと言うと…、相変わらずスライドと関係のない話ばかりしていた。
今週のan.an(P18)に記事が掲載されています。
5つの関節模型とステップ台など、アイテムが多数あったため、実家の車で現場まで運んだ。

今回も、「腰痛の自己マネージメント」をメインテーマに、正しい作業姿勢や作業動作の再教育こそが、労災のリスクヘッジに不可欠なものであり、雇用者と被雇用者の両者にとって、非常に有益であることも伝えた。(毎度、原稿なしのレジュメ無しで、全てアドリブ)
米国では、腰痛症の社会保障が、年間約2~5兆円にのぼっている。
(わが国では2~4兆円と言われているが、正確な数字は出ていない)

企業にとって従業員が腰痛で休業したり、就業不能に陥ることは、様々な意味で大きなリスクである。
もちろん、休業・離職する本人と、その家族にとっては、もっと深刻で大きなダメージだろう。
腰痛症は、誰もが生涯に1度は経験すると言われている「国民的な症状」なのに、多くの企業では、効果的かつ実施可能な予防対策を布いていない。
体に負担の少ない労働環境つくりと、予防医学的な教育プログラムを浸透させれば、安全性だけでなく、作業効率が増して生産性向上に繋がる。
「肩こり・腰痛の自己マネージメント」を目的としたプログラムの実践に、大々的な設備投資は一切必要ない。
鞄のかけ方や、PCモニターの高さ、椅子の下に足台を置いて、背もたれを使えるようにする、50分間に1分間、腰痛学会が推奨するストレッチの実践など(他にも方法は山ほどある)、ちょっとした工夫をすれば、従業員の体を守ることができるのである。
身体的なストレス、つまり慢性的な肩こりや腰痛が、精神に与える影響は、メンタルケアの専門家が認識しているよりも、遥かに大きい。
慢性疼痛を患っている患者は、大抵、頭の回転が鈍くなっており、質問に対する受け答えが遅かったり、また、ちょっとしたことでイライラして怒り易く(キレやすい)なっている。(歯痛の動物は攻撃的になるのと同じ)
これは、常に末梢から送られてくる「痛みのシグナル」を、脳が処理し続けているため、脳が疲労しているからであり、言わば、頭と心の器が最初からいっぱいになった状態で、多くの事を受容出来なくなっているからなのだ。
鬱の人の首や背中を触ると、例外なく鉄板のように硬くなっている。
つまり、頭に血(酸素)が通っていないのだ。
メンタルケアをしたいのなら、フィジカルケアをしなければ意味がなく、その反対も然りである。(これからは、メンタルケアとフィジカルケアの専門家がコラボレーとする必要がある)
「もしや、自分は欝なのかも」と感じたら、カウンセリングを受けるのも良いが、それよりも、近所でオイルマッサージを受けてみてほしい。
突っ張っていた背面の筋膜が緩むと、「さっきまでのネガティブな思考はなんだったんだろう?」となるはずだ。
人間の体と心は、複雑に出来ているようでいて、ある部分は非常にシンプルだったりする。
※来週の火曜日も、富士通で講演をする。
もしも、近くに意識を無くして倒れている人を発見したら、まず最初にするべきことは、助けを呼び、救急車を呼んでもらうことだ。(誰もいなければ、自分で呼ぶ)
次に、周囲の安全を確認して、傷病者に危険が及ぶような状況であれば、周りの人の助けを借りて安全な場所に移動すること。
この時、出来るだけ傷病者の頭部を動かさないように注意してほしい。
例えば、家の中で家族が倒れているのを発見した時に、「~さん!~さん!起きて!しっかりして!」と、つい上半身を起こそうとしてしまいがだが、これはまずい。
転倒した際に頚椎を損傷している可能性ががあり、頭部を動かすと脊髄を損傷してしまうことがあるからだ。
この後、CPRの資格を持っている人であれば、意識と呼吸の有無、さらに脈拍の有無を確認して、いずれも触知・感知できれなければ、気道の確保をして、ただちに人工呼吸と心臓マッサージにはいるのだが、この一連の行為を一般の人が行うのは、ほとんど無理。
だが、唯一、子供でも行える応急処置がある。
それは、先述した「気道の確保」で、特別な技術を必要としない。
人は心臓が停止すると、数秒のうちに意識がなくなり、舌根(正確には舌と咽頭蓋)が落ちて気道を閉鎖してしまうのだ。
気道が閉鎖した状態では、いくら正確に人工呼吸を行ったとしても、肺に酸素を送ることが出来ないため、窒息死するリスクが高くなる。
気道の確保は、以下の手順で行う。
片方の手を額に置き、もう片方の手の2本の指を、顎の先端に当てる。
次に、イラストにあるように、顎を上方に押し上げながら、額て置いた手を下方に押し下げて、頭部を伸展させる。
意識がないと、すぐに頭部が屈曲(うなずく方向)してしまうので、常に額に置いた手に体重をかけて、同じ位置を維持させる。

気道の確保だけで万全なわけではないが、少しでも蘇生率を下げないために、CPRの知識がない人でもできる、一番大事な処置である。
※これは乳児や小児にも活用できる。乳児の場合は、頭部を後屈させ過ぎないように注意する。